【歌詞】
① もりさこもりさ こうやのもりさ
そめてきせえず こんがすり
ねんねんよ おころりよ
② もりとよばるな もりさとよばれ
もりはわかいしゅうの はなよめご
ねんねんよ おころりよ
③ せなでなくなよ もりさもつらい
やまでいつがら なきやんだ
ねんねんよ おころりよ
④ あめがふりだす たきものぬれる
うちでこがなく ひはくれる
ねんねんよ おころりよ
⑤ にしのまちから ひがしのまちまで
うたではやすは もりこども
ねんねんよ おころりよ
⑥ ぼんよはよこい つばくらかえる
いねにほがでりゃ わしもでる
ねんねんよ おころりよ
【楽譜】
【意味】
もり → こもり
こうや → 染め物を業とする者、またはその家
こんがすり → 紺地に白いかすり模様を織りだした織物
はなよめご → 花嫁を敬ったり親しみをこめたりして言う語
せな → 背中
つばくら → 日本で生まれたツバメが大海を越えて、南方に渡去すること
この唄のように、「守子」(奉公先の子どもの守りをする少女)が 子守りをしながら歌った唄は、身近な大人が歌った「眠らせうた」と 区別して、「守子うた」といいます。 「守子うた」を、「こもりうた」と区別する場合もあるそうです。
まだ幼い女の子が、奉公をしながら赤ちゃんの面倒をみるというのは 辛い事もあったに違いありません。
そんな、背景や心情をよくあらわしているのが、口伝のわらべうたですね。
聴いてると、眠くなるというより、切なくなります。
これはピアノありバージョンなのですが、ピアノなし(アカペラ)バージョンもありますので、よかったら聴いてくださいね。