沖縄のわらべうたは、方言がとても味わい深いです。
メロディも独特で、他の地方のわらべうたとは、また違ったものが
あると思います。
では、沖縄のわらべうたを紹介していきます。
① 「あっとうめたり」
お餅をください、そのかわりに馬や牛を差し上げますと歌ってます。
お月さまにお願いして、願いは叶ったのでしょうか?
② 「ゆさんでぃわらび」
夕方、こどもが泣くと耳切り坊主が、鎌や包丁を持って何人も立っているという。
いや~、怖いですね~。想像しただけで、涙もすぐとまりそうです。
駄々をこねるこどもに対しての、脅し唄でしょうか。
大人でも、縮みあがる怖さです。
③ 「うわからんまほいや」(こもりうた)
子守りをする子が、「眠ったら、美味しい芋と蛸をあげるけど、
起きてたら、虫に食われた芋と小アジの苦いはらわたをあげる」と
言っている唄です。こもりうたの中で、よくある脅し唄ですね。
子守りの他にも、いろいろ、やらなければいけないことがある。
だから、早く寝て欲しいという気持ちが伝わってくるようです。
昔の子守りは、貧しい家の少女たちが、裕福な子どもの子守りを
するということも多かったようで、いろいろ辛い事もあったのでしょう。
④ 「てぃんさぐぬ花」
この唄は有名だから、歌っている人も多い。
何といっても、その歌詞の内容がいいんですよ。
1.てぃんさぐぬ花は、爪先に染めて 親の言う事は 心に染めよう
2,天に群がる星は読めば読むこともできようが
親の言う事は 詠み切ることができない
3.ひとりで出来ないことは 助け合いなさい
互いに補い合って 年を重ねていくのだ
4.誰が上になっても 情けが頼り 情けの無い世間は 渡りにくいものだ
5.夜走る船は北極星が目当 私を生んでくださった親は私こそがたより
(私の健やかな成長を見ながら生きている)
他にも歌詞がありますが、今回はこの5つを歌いました。
私は特に、4番の
「誰が上になっても 情けが頼り 情けの無い世間は 渡りにくいものだ」
という歌詞が印象に残ります。
情けのある、心温かい人に、上になってほしいです。