【歌詞】
じじのばばの わたぶしゆきが ふるわいの
おおとの しとみも たてさっせ
せどの からすが なくわいな
すりばち かぶって はしらっせ
【楽譜】
雪が降っている様子が想像できる、唄ですね。 わからない言葉があったので、調べてみました。
大戸(おおと)→ 家の表口にある、大きな戸。
蔀(しとみ) → 2枚の格子(こうし)の間に板をはさむか、格子の裏に 板を打ったもの。上下2枚に分かれており上半分を 鴨居(かもい)から吊り下げ、下半分は敷居(しきい) に掛け金で留める。開ける時は上半分は、はねあげて 先端を金具にかけて固定し、下半分は取り外す。
背戸(せど) → 家の裏門、裏口。
「すりばちかぶる」というのは、笠のことだと理解してイラストにも 描きましたが、調べると、興味深い行事が出てきたので、それも 載せておきます。多分、この唄とは関係ないとは思いますが、こんな 行事もあるんだーと、思って読んでくださいね。
「すりばちやいと」 → すり鉢に似た形の護摩炉を頭にかぶせ、無病息災や学業成就を祈る 「すりばちやいと」という伝統行事があります。平安時代、比叡山延暦寺の 座主だった元三大師が鯖江に滞在した際、参拝者の頭に護摩炉をかぶせて きゅうを据え、疫病を鎮めたとする言い伝えが由来です。千年以上の歴史が あると伝えられています。