「さのやのいとざくら」

【歌詞】

さのやのいとざくら ぼんにはどこもいそがしや

ひがしの おちゃやの かどぐちに 

あかまえだれに しゅすのおび

ちょっと よらんせ はいらんせ 

きんちゃくに かねがない

のうてもだんない はいらんせ 

おうしんき こうしんき

 

【楽譜】

 

「さのやの糸桜 盆にはどこもいそがしや 

東のお茶屋のかどぐちに 

赤前だれに繻子の帯 

ちょっと寄らんせ はいらんせ 

きんちゃくに 金がない 

のうてもだんない はいらんせ 

おう辛気 こう辛気 

 

よいさっさ よいさっさ 

これから八丁 十八丁 

八丁目のこぐりは こぐりにくいこぐりで 

頭のてっぺん すりむいて 

一貫膏薬 二貫膏薬 

それで治らな  一生の病じゃ 」

 

京都ではこんな盆歌が歌われていたそうです。

赤で男紋を描いた白の弓張り提灯を竹竿にズラリと通し、

その両端を二人の男の子が担ぎ、他の男の子は拍子木で

囃しながらみんなで「よいさっさ」を歌って歩く。

女の子は白く女紋を染め抜いた紅提灯を持ち、

「さのやの糸桜」を歌っていたとのことです。

さのやの糸桜の唄(女唄)と、よいさっさの唄(男唄)の

二つに 分かれていて節も少し違います。

しかし別の唄でなくつながりありそうです。

「さのや」は「さのやさのや」とか「さあのやさあのや」とか

各地の童唄でよく使われており、単なる囃子言葉と見ていますが、

そうすると「さのやの糸桜」は枕詞になります。

京の「佐野屋の糸桜」と唄っていたのが各地に伝わり、

頭の「さのや」だけ残ったのではないかと思われます。

「東のお茶屋の門口に赤前垂に繻子の帯」は東のお茶屋

祇園新地の妓楼で島繻子の帯を二つ折りで左に結び、

赤前垂して桐の引下駄をはいた妓が

客の呼び込みをしていました。

 

「ちょっと寄らんせ 入らんせ 巾着に金がない 

のうても(無くても)だんない(大事ない=かまわない)

入らんせ  おう辛気(じれったい)こう辛気(けちくさい)」

ということでしょう。 

 

次ぎは男児の「よいさっさ」の唄 「こぐり」は

潜り(くぐり)の訛りで、潜りにくい潜り(木戸)です。

先賢の答え通り木戸番のいる木戸で夜は閉まり、

狭い潜り戸を 頭をぶつけながら通ったのでしょう。

木戸をあけて貰うのに12文掛かったそうです。

「それで治らな(い) 一生の病さ」

それでも懲りずに 女遊びをするのが男さ ということでしょう。

以上は、調べて引用させていただきました。

わらべうたは、知れば知るほどおもしろいですね。

終了画面に、「よいさっさ」も載せておきました。

この唄も、滑稽な感じなので、ぜひ見てください。

 

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